本屋で『iQの全て』を立ち読みしたら、キャスタが8.3degとなっていた。
FR車並みのキャスタである。 直進性確保に苦労したみたいだ。
フロントサスペンションのジオメトリに工夫をしたのも分かった。 ステアリングのタイロッドが車両中央部で連結されている。 普通はラックの外側にマウント点がある。 多分ロールステアで良い特性をとるのに知恵を絞ったのだろう。
フロントのスタビライザーがストラットからコネクションロッドでつながっているのも、スタビライザの効率を高めたかったからだろう。 コーナリング時の内外輪の荷重移動を大きくする必要があった。 それだけ、アンダーステアを取るのが大変だったということかもしれない。
苦労したかどうかは分からないが、知恵をたくさん詰め込んだ車に思える。