すこしだけ先の話をしよう

今回の震災は如何に人知が自然に及ばないかを体験することになった。

これまでも何度も大地震に見舞われた日本だが、マグニチュード9の地震と10mを越す大津波、原発事故に電力不足まで、戦争以外の不幸がまとめて東日本を襲った。

原発事故は人災だと言っている人も多いが、私は天災だと思っている。 なぜなら、M9の地震が1,000年に一度起きるかどうかの地震である。そして、福島第一原発が計画されたのは、Wikipediaによれば、1960年にその端緒があるのに、一方、今では常識になっている地球物理学のプレートテクトニクスの理論がまとめらたのが1968年とであると言う。 つまり、当時の原発の設計にはプレート理論が反映されていないのである。 いわゆるState of the Artsから鑑みて、福島第一原子力発電所が計画された当時、本州北部の太平洋沿岸でM9の地震が発生するなどとは、予見できないでいた。 

問題は、地球物理学の進展にあわせて、古い原子力発電所を廃炉にすればよかったと今になって言う人もいるだろう。 筋からすれば、その通りであるが、原子力発電所は高価な設備であり、運転している東電をはじめとして、経済的な事情から廃炉にするなどと言う判断は地元の人を含めて誰もできなかったのである。

今回津波で使えなくなったと言う補助電源設備も含めて、産業用設備は簡単にいじくれるものではない。 それを、今の事態になって、責めるのは後だしじゃんけんと言うものである。 

さて、原発に行数を使ってしまったが、言いたいことは別にある。

ひとことで言えば、この震災を機会に、日本の文明を作り直してしまえということになる。

でも、これでは何のことか分からないので、少し、具体化する。

1.エネルギーソースとしての水素の利用を前倒しする。近い未来、エネルギーソースは化石燃料から水素になるのは間違いない。 水素を使うための問題はどうやって安価に水素を作り、流通させるかの二つである。 これらは単に技術的なことであり、金で解決できる。 本気になれば、近い未来を、直近の未来にすることができる。 関東で言えば、20%の電力ソースが失われたわけであり、これを従来の設備の復旧だけで補うのでは金が勿体ない。 どうせなら、どこの国もできていないことで補いたい。 原子力と言う原子核物理よりも、水を還元させて水素を作り、燃料とするほうが、人には制御し易い。 もう何十年も前から水から水素を作る研究自体は続いている。 ただ、大金がその研究についていないだけである。 今のこの時期なら、大金を使える。一気に、水素生産できるようにする良い機会である。

2.被災地では100年住宅でなくて、1,000年住宅建設と都市計画をする。 東京は幸い地震の被害を免れたが、宮城や岩手の被害は甚大である。 町や村ごと津波に押し流された。 それが1,000年に一度の地震のせいならば、次の1,000年に一度の地震に対応できる住宅と都市計画を行う。 これは、金で解決できそうで出来ない問題である。 なぜなら、日本人は新しいものが好きだからである。 なぜ、日本人は割り箸を使うのか? アパートやマンションを選ぶとき、新築を好むのか? 新車と中古車、どっちに乗りたいか? もっと観念的に言えば、日本には禊とか厄払いか心機一転とか、なにかあると、古いものは全て捨てて、新しくすると幸運になれそうという合理性の無い文化がある。 よって、1,000年使うつもりで家を建て、都市計画をしても本当に1,000年使うかどうか分からない。 さらに、1,000年先を見通して、都市や家を設計できるかと言う、創造性の問題がある。 聖徳太子が法隆寺を建立したとき、法隆寺が1,000年以上そのまま五重塔が立っているなどと想像できたであろうか? 人が見通せる未来なんて、精々数十年であり、1,000年先の未来を想像するなんてとても出来ない。 それでも、1,000年に一度の地震を経験してしまった以上、100年住宅では怖い。テレビで見る限り壊滅的な被害を受けた被災地である。 戦禍の後でなんら都市計画ができなかった戦後の東京と比べれば、日本の経済力も技術も比較にならない。 あとは、禊なんて文化を捨て、さらに1,000年後を想像できる創造性の問題である。 

3.上の二つと比べれば、小さなことであり、直近の未来で済むことであるが、日本の屋根全てに太陽電池を義務付けることである。 家屋だけでなく、マンションも、オフィスビルも工場も日本国中全ての屋根に太陽電池をのせてしまう。 それも、発電しすぎて困るほど載せてしまう。 日中どころか、夜間の電力もバッテリーに貯めておけるほど載せてしまう。 あまったら、水の電気分解に使えばいいのだから、無駄になることはない。 スマートグリッドが必要だとか、義務化は如何かと言うひともいると思うが、これは観念とかそう言う問題ではなく、単に金の問題である。 いきなり、日本国中が無理なら、せめて被災地の復興の際には全ての屋根に載せる。 そして、大規模実験を行う。 技術的にはまたとない好機である。 誰が太陽電池代を支払うかと言う金の問題は残る。 でも、やはり金の問題である。 やる気になれば、できる。 例えば、多分計画はつぶれるだろうが、東電はスマートグリッドの実験を計画している。 その実験を被災地の復興の際にする。 宮城や岩手はいきなり最先端の設備を有する地域に生まれ変わる。 

言ってることは支離滅裂だと言われるかも知れない。 被災地の方たちの今を思えば不謹慎かもしれない。 しかし、一度倒れたなら二度と倒れないように思いをはせるのも必要であろう。

1,000年住宅以外は金の問題である。きっとどうにかなる。

日本に新しい文明を築く機会である。 この機会を逸すると、新しい文明なんてしばらくは来ない。 

荒唐無稽であろうか?

Galと言う単位

1Gal=0.01m/s/s

つまり、
1m/s/s=100Gal

言い換えれば、
1Gal=1センチm/s/s  (ここで、センチはセンチメートルのセンチ)

なんで、地震屋さんは、わざわざとm/s/sを使わずに、Galなんて身内にしか分からないような単位を使うんだ?

cm/s/sでいいと思うが、なんか問題あるんかい?

もっと簡単に言えば、1/1000Gってことなんだろうけども。