熊本地震データの更新(気象庁地震データベース2016年4月分を基に)

震源東経ー北緯

熊本地震のデータを気象庁地震データベースを基に作成した(実際には過去記事があるので更新である)。

データは気象庁地震データベース:URL: http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/index.php

整理したデータはエクセルで解析を行った(リンクをクリックするとダウンロードダイアログとなる):熊本地震データ(2016年4月分)

データを示していく。図1は地震発生回数の累積である。

地震累積回数
図1 地震累積回数

図1から,地震は2016/4/30現在において,その地震発生回数はサチレーションしていないようすがわかる。

図2は地震のマグニチュード発生履歴である。

地震発生状況(HIts)
図2 地震発生状況

図2は横軸に時間(日時),縦軸にマグニチュードをとって,データをプロットしたものである。図2から,4/14,4/16ー4/23,そして,4/24以降と三つの別現象が起きているように思えてる。

地震の発生状況を一日あたりの地震発生回数として,発生状況を図3に示す。

1日当たりの地震回数
図3 1日当たりの地震回数

図2と3から4/26から地震回数が再び増えている。

図4のマグニチュードをエネルギーに換算し,その累積した図を図3に示す。

エネルギー累積
図4 地震エネルギー累積

図4からは,4/14と4/16の大地震の影響が大きいことがわかる。気象庁は4/16の地震を「本震」と言っているが,エネルギーの大きさから,そのことは,理解できる。

4/14−4/15,および,4/16以降について,図3を詳しく見てみたのが,図5と図6である。

エネルギー累積(4/14−4/15)
図5 エネルギー累積(4/14−4/15)
エネルギー累積(4/16以降)
図6 エネルギー累積(4/16以降)

図5から,4/14は,「スパイク状」に生じた現象であるように思われる。一方,図6からは,4/16以降,地震エネルギーが「だらだら」と増えているように見て取れる。さらに,よく見てみると,4/20以降も,地震エネルギーの累積は増え続けている。熊本地震が終息していないことを,図1と合わせて示しているように思われる。

マグニチュードのヒストグラムを図7に示す。

マグニチュードヒストグラム
図7 マグニチュードヒストグラム

図7の横軸は,マグニチュード7〜8の回数を8に,6〜7の回数を7に示している(1〜6も同様)。マグニチュード4〜6だけでも60回以上起きている。ただならくことであろうと思う。

震源について見ていこう。すべてのデータの震源を図8〜図10に示す。3次元グラフで示せれば,一つのグラフで済んだのであるが......

4/14−4/15,4/16−4/18,4/19−4/26,および,4/27−4/30をそれぞれ,赤,青,緑,黄色の点により示している。一方,4・1−4・13に起きた地震2回を△により示している。赤と青の×はそれぞれ,4/14と4/16の大地震の震源である。

震源東経ー北緯
図8 震源東経ー北緯
北緯ー深さ
図9 震源 北緯ー深さ
東経ー深さ
図10 震源 東経ー深さ

一般に,震源として示されるのは,図8である。また,新聞やテレビにおいて,地震が断層に沿って起きているということを読み聞きする。しかし,図9と図10を合わせて考えると,地震は,立体的に分布して発生しているように思える。

また,図8と図10が顕著であるが,地震は,三つの場所に分散して起きているように思われる。熊本地方,阿蘇地方,および,大分地方である。これは,報道と合致しているが,それぞれの地域の間に震源が分布していないということは,とても興味深い。震源が連続線になっていない。

震源の東経-北緯について,もう少し詳しく見てみる。

図11,図12,および,図13に,それぞれ,4/14−4/15,4/14−4/18,および,4/19−4/30の震源(東経ー北緯プロット)をそれぞれ示す。

震源東経ー北緯(4/14−4/15)
図11 震源東経ー北緯プロット(4/14−4/15)
震源東経ー北緯(4/14−4/18)
図12 震源東経ー北緯プロット(4/14−4/18)
震源東経ー北緯(4/19−4/30)
図13 震源東経ー北緯(4/19−4/30)

図11〜13を見て一目でわかることは,日が進むにつれて,明らかに,震源広がっている。

図14に震源深さのヒストグラムを示す。理由を知る由もないが,とても興味深いことに,正規分布状に震源深さが分布している。

震源深さヒストグラム
図14 震源深さヒストグラム

関東に住み続けている私は「地震慣れ」している。震度3くらいの地震では,「はっ」とはするが,驚きはしない。しかし,震度4ではかなり驚く。

震源深さ10 kmと聞くと,「かなり近い!」と感じる。

2016年4月14日以降,その「はっ!」とする瞬間が,ずうと,熊本・大分において継続している。

経験したことがない状況と気象庁が自らいっているようであある。本当に,経験したことがないような地殻変動が,熊本・大分において起きているのではないであろう?
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