熊本地震のマグニチュードおよび最大震度の傾向変化について

最大震度ヒストグラム

気象庁地震データベースのデータを基に,「熊本地震データの更新(気象庁地震データベース2016年4月分を基に)」という記事を投稿した。

その投稿をしながら気になったことがあるので,追記として,新しい投稿を行うことにした。

気になったデータは以下の図1と図2のデータである。

地震累積回数
図1 地震累積回数
1日当たりの地震回数
図2 1日当たりの地震回数

図1においては4/25から,図2においては,4/26から,地震の発生回数が変化しているように思える。

なお,図1は,横軸に日付および縦軸に地震発生回数の累積数を示したものであり,図2は,横軸に日付,縦軸に1日あたりの地震発生回数を示したものである。

特に,図1において,4/25以降,一様増加の傾向を示して地震回数累積数が増えている。

これを,地震学的に考察することは,私の知識の外にある。しかし,別の観点からは,考察ができるであろう。非破壊検査的な観点(アコースティック・エミッション評価的)からである。

二つのグラフをあたらに示す。

図3は4/14−4/23と4/24−4/30の最大震度のヒストグラムであり,図4は,同様な日付の区別による地震マグニチュードのヒストグラムである。

最大震度ヒストグラム
図3 熊本地震最大震度のヒストグラム

 

地震マグニチュード発生頻度
図4 熊本地震マグニチュードのヒストグラム

図3および図4は,横軸はそれぞれ,最大震度とヒストグラムとし,縦軸にその発生頻度を示したものである。赤と黒の範例はそれぞれ,4/14−4/23と4/24−4/30を表す。

図3の4/14−4/23と4/24−4/30の最頻値はそれぞれ,震度3と震度1であり,図4のそれは,それぞれ,マグニチュード4とマグニチュード3である。

図3および図4の示すデータを良い方向に理解しようとすれば,熊本地震(熊本・大分地震とすべきかもしれないが)は,地震の発生が終息しつつあるように捉えることができる。

しかし,別の観点からの評価も可能であり,私は,この観点として捉えるべきであると考える。

図3と図4の4/14−4/23のヒストグラムにおいて,震度1・2やマグニチュード2が少ないのであるが,これは,当該期間中,『地震が多すぎた』ため,複数の地震を「一つの地震」となっているのではないかと考えられることである。

一方,4/24以降は,地震が散発的になり,震度1や2の地震も識別可能になった。そのため,図1の地震発生累積数が単調増加する傾向に現れている。

図1の四月下旬の地震発生回数の増加は小さな地震(マグニチュード3以下,震度1や2)が多発しているための傾向と考えることができる。しかし,このような小さな地震は,4/14−4/23の期間においては,地震計が観測する波形に,複数の地震波形が重畳してしまっていて,識別されなかったのではないかということが考えられる。

いずれにせよ,2016年4月末の状況において,熊本地震は終息している傾向は見られない。

余計な心配を煽るつもりはないが,熊本地震が終息したと考えることは,今後のデータ推移を評価し続けないと難しいように思われる。

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